2012年7月30日月曜日
【気象考(4)】「アメダス」編
「雨です」が訛ると「雨だす」になる?かは別として、「アメダス」のネーミング、センスがない日本官僚が考えたとしたら割と傑作な部類に入ると思う。勝手に官僚のネーミングということにしちゃっているけれど。
天気予報でよく聞く「アメダス」、これは略称「AMeDAS」のこと。正式には「Automated Meteorological Data Acquisition System」と書く。日本語では「地域気象観測システム」。このシステムは日本国内約1300カ所の無人気象観測所で構成されている。
僕の大好きなWikipedia先生のページを見てみたら、なんだぁ! 「アメダス」の由来についての記述がありました。僕はそんな先生がより大好きになっちゃいます。
で、いつものごとく“そのまんまやん”的記述をすると、『「地域気象観測システム」の英語訳が"Automatic Meteorological Data Acquisition System"であった時代にその略称を考えた際、単にAMDASとするのではなく、AMeDAS(雨出す)としたほうがおもしろいとの提案が採用され』たもよう。
そいでもって、『略称を"AMeDAS"、その読みを「アメダス」とすることとなった』という。『後に英語訳が"Automated Meteorological Data Acquisition System"に変更されたが、特に変更の必要は無かったためそのまま使用されている』。へー。
と読んでいたら、こんな文が続く。『このエピソードはあまり知られておらず、「雨です」が訛った「雨だす」にかけたものだ、と言った俗説も一部にある』。……。逆に言うと「ひっかけてないんか!」ってなるけれど。
まあとにかく、僕ら日本人が大変お世話になっている「地域気象観測システム」。天気予報を見聞きするたびに僕は、暴風雨の中でも健気に観測している全国各地の観測所に思いを馳せているのです。
ちなみに、健気な観測システムでは、「降水量」「気温」「日照時間」「風向・風速」で、豪雪地帯では「積雪の深さ」も観測。観測で得られたデータは通信回線で気象庁内の地域気象観測センター(通称アメダスセンター)へ10分ごとに集信。“天気のプロ”によるチェックを経て全国に配信されております。
◇おしまい