「気象学(meteorology)」には、さまざまな分野、細分化されるガクモンがあるようだ。「研究対象は大気中の諸現象」と、ざっくり「気象学」と一括りにできる一方、これをマニアックに分化した学問が発展している。ちょいと調べると、初めて知る学問ばかりで面白い。
たとえば、こんなのがある。「総観気象学」、これは気象観測結果を基に、大気現象の構造を解析または予想する学問。「メソ気象学」、これは雷雨や降水セルなどの中規模現象を解析または予想する学問。
研究対象ごとに分化したものでは、「大気力学(気象力学)」や「大気電気学(気象電気学)」、「大気物理学(気象物理学)」、「気象化学」、「超高層大気物理学」、「衛星気象学」、「水文気象学 」などがある。
このほか、地上から約 1 km までの大気境界層で起こる様々な現象を科学する「境界層気象学」。あるいは、気象が人間や生物に与える影響を研究する「生気象学」といったものもある。さらには実務的ガクモンとして「航空気象学」や「農業気象学」もある。
不可思議で奥深いこの世界、この宇宙。研究対象は様々あるけれど、特殊なガクモンに生涯を費やす方々、研究者たちには恐れ入る。僕はたまたま気象に関心を持っているから、どれも面白そうに思うけど。
ちなみに先に挙げた「大気電気学」、英語では「atmospheric electricity」。電磁気学で「地球磁場」や「雷」、「大気放電」、「大気イオン」など気象学的な現象を対象とした学問のこと。と、wikipedia先生は教えてくれる。
じゃあ「電磁気学(electromagnetism)」って何? と調べると、「物理学の分野の1つであり、電気と磁気に関する現象を扱う学問」という。工学分野では、電気磁気学と呼ばれることもある、とも。
さらには、じゃあ「考察対象となる電磁的現象」って何なのよ? となる。これは「磁石が鉄を引き寄せること」、「摩擦した琥珀が軽い物体を引き寄せること」、「雷や稲妻」などに加え、現在では「全ての現象が電磁的現象として理解できる」らしいから、電磁的現象は無限大にありそうだ。
さらにさらに、と問いは続くことになり、結局「気象学」ってめちゃめちゃ奥深いってことに気付かされる。地球という惑星内の大気現象を研究する自然科学。あるいは大気科学。もしくは地球物理学。
僕はこれらトータルに知り尽くしている、理解し尽くしている人に憧れる。そうした憧憬が、僕をよりいっそう、“なんちゃってガクモン”へと引き寄せるし、僕の書籍購入代を増やしていくんですね。はいそーですか。
◇おしまい